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福禍は糾なえる縄のごとし

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薪ストーブ屋的つれづれ

STIHL MS170C-E 後編

MS170C-E の清掃後です
STIHL  MS170C-E 後編_e0223396_1005693.jpg

こちらが清掃前
STIHL  MS170C-E 後編_e0223396_10293085.jpg

エキゾースト側の冷却フィンの切りくずを取り除きました。
そのままにしておくと切りくずが焼き付いてきて取れなくなるのと
効果的に冷却ができなくなることによる油膜切れでピストンの焼きつきにつながります。
特に夏場は厳しいと思います。


次にプラグです
清掃前
STIHL  MS170C-E 後編_e0223396_1033058.jpg

茶色く焼けているので燃調はちょうどいい状態だと思います。
カーボンが少しついているのとオイルがネジ山を上がっているようです
STIHL  MS170C-E 後編_e0223396_1034292.jpg

こちらは電極に少し丸みがあるので下の新品と比較してみてください。
恐らくスパークの強さが多少なりとも違うと思います。

新品に交換後、少し使用した程度のもの ¥599円
STIHL  MS170C-E 後編_e0223396_1044816.jpg

うっすらとオイルが付着しています。
オイルの混合比はこのくらいがちょうどいいでしょう。※HPスーパーで50:1
恐らく理論空燃比14.7:1からパワー空燃比のあたりでしょうか。
2サイクルエンジンではオイルが多過ぎの時は焼きつきにくくなりますが
白煙が出てカーボンが多くなりエンジンの調子もあまりよくないでしょう。
燃えきらなかった未燃焼ガスが排出される事になります。
逆に少なすぎると回転は上がって調子よく回りますが
熱を持ちやすく焼き付きやすくなります。
チェーンソーではキャブレターの調整以外にユーザーで出来ることは
いいオイルを選んで正しいオイルのミクスチャーで使用すること。
薪ストーブでいえばその時々の適正な空気量で使用することです。

よく就寝される前に太い薪を入れて空気を絞ったりする場合がありますよね。
あれは空気がリーン(薄く)になりすぎて着火しない状態になり
不完全燃焼で未燃焼ガスを排出している状態です。


きちんと燃やせないと環境に良くない未燃焼ガスが排出されることになります。
スチール(STIHL)社も弊社の扱う薪ストーブメーカーも
この未燃焼ガスをどうやって少なくするか、ここに知恵を絞っています。
(スチールさんの層状掃気システムやストーブの二次燃焼用の空気の温度、
 その吹き出し口、角度などなど)

チェーンソーでいえばパワーが出て燃費が良くなる、
薪ストーブでいえば少ない薪で効率よく熱を発生せさる、
ということになるのでしょう。








次に
エアフィルター交換
STIHL  MS170C-E 後編_e0223396_1020164.jpg

交換は簡単です。
載せ替えるだけです。¥315円です

ここまでで¥914円
薪ストーブユーザーの玉切りなら毎年一回、これだけでも十分だと思います。
エンジンのかかりは良くなりますし
煙突掃除と一緒で何より気持ちがいい。
毎年の清掃とメンテナンスで安心して使えるようになります。
※十分な知識と経験を積んだ方が行われた場合です

チェーンソーも薪ストーブもきちんと考えられたメーカーのものを
きちんとメンテナンスして使えば排気ガスはメーカーの設計の通り
きれいになります。
これからの時代は値段だけでなく真面目に環境に配慮したメーカーの製品を
きちんとメンテナンスして長く使う、またはそういうメーカーを選んでいく
という姿勢が素敵だと思います。
ハイブリット車、リサイクル等のキーワードもありますが
日々使っていくものをメンテナンスしていい状態で使用する、
これも環境を十分配慮していることになると思います。
ブロスはこれからもそんなメーカーを選んでご紹介し
メンテナンスも行っていきたいと思います。


ということで話が堅くなってしまいましたが
チェーンソー講習会をやってますので
参加して下さいね・・・、という話でした。
詳しくは弊社HPにてご確認ください。
by bros-stove3 | 2013-05-13 10:56 | アクセサリー