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福禍は糾なえる縄のごとし

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薪ストーブ屋的つれづれ

触媒のしくみ イントレピッドⅡ

       こちらはバーモントキャスティング社の
                    イントレピッドⅡ(クラシックブラック)です。

触媒のしくみ イントレピッドⅡ_e0223396_14302117.jpg

イントレピッドⅡのように触媒を使うタイプの薪ストーブは、メンテナンスの一環として点検・交換が必要です。
    

            そもそも触媒はどこに入っているのでしょうか?


まずはストーブ内部奥の部品を外していきます

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スロートフード
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アッパーファイヤーバックスロートフードを取り外すと・・・
二次燃焼室が見えてきました!

触媒のしくみ イントレピッドⅡ_e0223396_14285053.jpg










これが二次燃焼室
触媒のしくみ イントレピッドⅡ_e0223396_1429015.jpg


さらにカバーを外すと





中央に鎮座するのがキャタリックコンバスター(触媒)です。
写真中央上部に見えるのが、バイパスダンパー(開いた状態)です。
触媒のしくみ イントレピッドⅡ_e0223396_1429764.jpg







                                                                                                      







キャタリックコンバスター(触媒)新品は綺麗ですね!
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同じく触媒を使う旧型アンコールの触媒で比較
使い方や使用頻度によって交換周期には個人差があります。
触媒のしくみ イントレピッドⅡ_e0223396_1691287.jpg

-触媒のはたらきについて-
触媒とは、薪の燃焼時に発生する未燃焼ガスを無駄なく燃焼させる排煙再燃装置です。
触媒を通すことで、260℃前後の低温域で再燃焼が起こります。
煙に含まれる環境負荷物質を浄化し、クリーンな排気とともに、薪を節約してくれます。

イントレピッドⅡには2つの燃焼モードがあります。(メーカー取扱説明書より)

①垂直燃焼モード
着火・薪の補充の燃焼の立ち上げ時にバイパスダンパーを開けて燃焼させるモードです。煙はバイパスダンパーを通り煙突に導かれます。薪が全体に燃えます。
②水平燃焼モード
ストーブが230℃以上になってからバイパスダンパーを閉めることにより、煙が本体背面の二次燃焼室に導かれ再燃焼します。薪は下の方から徐々に燃えます。

触媒のしくみ イントレピッドⅡ_e0223396_14291055.jpg

触媒方式は、一次燃焼室で発生した未燃焼ガスが二次空気と混合され、触媒を通ることにより低温域で効率よく再燃焼。クレオソート等の副生成物を浄化し、煙突の目詰まりを軽減。
薪の使用量を抑え、少ない薪から効果的にエネルギーを引き出す燃焼方式です。

薪ストーブは道具です。 きちんと定期的に点検を行うことが長持ちの秘訣!
煙突掃除・各部の点検を行うならシーズンオフの今のうちがお勧めです001.gif

by bros-stove3 | 2014-08-30 16:48 | 薪ストーブ